@  古信楽や伊賀などにある桶形の
   鬼桶(おにおけ)という水指は
   なぜ鬼桶と云うのでしょううか?
 <答え>
 @ 元は農家の婦人の綛(かせ)を
     入れる桶 緒桶が緒に桶、鬼桶
     となった
 A 元農家の婦人が麻苧(まちょ)を
    入れた苧桶(おおけ) 苧桶が苧
    (お)に桶(おけ)となった

 綛(かせ)・・・つむいだ糸をかけて
   巻きとる「工」 字形の具。
   枠に糸を巻いてから枠を取りはずし、
   それを束ねたもの。「かせいと」の略。 
 麻苧(まちょ)・・・あさとからむし。また、
   それで織った布。 から‐むし【苧・?】
   イラクサ科の多年草。苧麻(ちょま)、
   木綿以前の代表的繊維  

         
A なんと”できもののたたり”がある
  この国宝の井戸茶碗。
  大名物です。
  本多井戸ともいいますが一般的
  には何と言われているでしょうか?
  そして今は大徳寺のある塔頭に
  あります。それはでこでしょうか?  
  <答え>
   喜左衛門井戸(きざえもんいど)  
  
   細川井戸、加賀井戸、と共に天下
  三井戸、 大阪の竹田喜左衛門の
  所持、後本多能登守、堺の中村宗
  雪、塘家(つつみ)、松平不昧、
  大徳寺孤篷庵蔵
        
     
B  茶入などを扱う時に手を揉み合わせて清める所作を「揉み手(もみで)」と
   云います 「南方録」 (滅後)ではこの揉み手の事を何と言う言葉を使って
   いるでしょうか?
   「茶ヲ立ツルニ、茶入ナド取候時、手ヲモミ合セテ取コト、コレヲ○○○ト
   云コト、・・・」
  <答え>
    「芝手水」  
   揉み手の事を「草清」(そうせい)などとも言います。 「芝手水」こら出てい
   る言葉でしょうか

C 茶室の壁に保護を目的とした紙がはってあります。
   これを腰張り(こしばり)といいます。腰張りは左側からはってあり、高さは
   九寸(曲尺)です。小間と広間、点前座と客座で張り方に約束があります。
   ご存知ですか?
  <答え>
   広間、小間共 点前座は  白の和紙を  一段で   九寸   
   小間、       客座は  湊紙(紺)を  二段で 一尺八寸  
   広間、       客座は  白の和紙を   一段で   九寸
   (美濃紙、湊紙、鳥の子、等の和紙、又反古紙(反古張り)、
   古暦等も用いた例もある)
    
D  長野県の諏訪湖半に建っている「サンリツ服部美術館」という、
   きれいな美術館があります。是非一度行ってみて下さい。
   そこにある名物で長次郎作の黒楽です。銘を答えて下さい。
    ヒント⇒ 利休が、この茶碗を柴山監物に与えた御礼に、高野
         (鷹野)の雁をもらっ たので 「思いきや大鷹よいも上
         なれや茶碗めが雁取らんとは」の狂歌を利休が送った
         消息がこの茶碗に添っています。

   下の写真です。↓ 
   <答え>
   「雁取」です   
   狂歌を利休が送った消息がこの茶碗とは別々に伝来し、近年
   ようやく一緒になり 井上家に伝わった。
   (井上世外(馨)=一八三五〜一九一五)