クイズの答え<文月〜上>



@  七事式(花月など)に「折据」(札を入れておくもの)というものを使います。
    これによって色々な役を決めたりする訳ですが、さてこの「折据」誰が考
    案したのでしょうか?
  <答え>
    鴻池宗羽の妻女の創案で、表千家七代如心斎が採用したといわれる
   
A   この字「在釜」、さて何と読みますか?
    <答え>
    「ざいふ」と読みます
    釜を懸けている事を知らせる為に、門などに貼ったり掛けたりします
  
B 天文八年(1513)にはじめて会記に登場する、 経筒の形をした薄器に
  金輪寺(きんりんじ、こんりんじ)(禁輪寺、禁裏寺、金林寺) というものが
  あります。  後醍醐天皇が、吉野の金峰山寺(金輪寺)で一字金輪の法
  を修せられた後に蔦の木株を以って、好まれたものだそうです。
  さて、ここからが問題です。この「金輪寺」の「金輪(こんりん)」という言葉、
   普段私たちがなにげなく使っている言葉にあります。気が付きましたか?
    ヒント→「・・・動かぬ」「・・・付き合わない」などと使います。
  <答え>
    金輪際(こんりんざい)です。ちょっとやさし過ぎましたでしょうか
    仏教の世界では人間界があるという閻浮堤(えんぶだい)の地下は、
    84、000由旬の所に「地輪」というものが有り、その又下に厚さが
    320,000由旬の「金輪」があるという。
    この「地輪」と「金輪」が接した所を「金輪際」というのだそうです。
    そこまで根が深いと言う意味です。(一由旬は40里、軍隊が一日に
    進む距離)
    金輪際は84、000由旬×40里×4=何と13,440,000キロメ
    ートルの深さです。!!!
    
C 古伊賀の花入の銘を当てて下さい
   ビードロ釉がどっしりかかり、景色が
   いっぱい
   前田家伝来 畠山蔵(桃山時代)
  
   ヒント→かけらが飛び散って、胴の
   各所にとげの様になっている。
   <答え>
   「からたち」という銘です。
   「からたちはな」の略みかん科
   四月に白い五弁の花を咲かせる
   とげが多い
     
D  遠州七窯の赤膚焼の茶碗などによく描かれている「奈良絵」というものがあります。
   この絵のもとになっている有名なお経があります。ご存知ですか?
   <答え>
「過去現在因果経」釈迦の前生の行業をまとめた説話経に、絵を加えたもの。下段に経文、上段に経文の内容を絵で表現している。古因果経(奈良時代)、と新因果経(鎌倉中期)がある。
    

 絵因果経 醍醐寺蔵